今日は、タイムリーな話題ではないのですが、少し思い出したことがあるので書こうと思います。大学生をしていた頃、確かジェンダーの授業で、軍隊内の男女比率が偏っていること、つまり軍人は男性ばかりなことについてディスカッションをしたことがありました。
ジェンダー平等の観点から、軍人の男女比を等しくすべき、とか、クオータ制を導入して、女性が軍隊に入りやすくすべき、といった意見が出ていました。
確かに、ジェンダー平等はいかなる場面においても達成されるべきです。
でも、と私は思うのです。
本当の問題は、そこではないはずです。
男性も女性も、等しく軍隊に入らないで済む社会を作ることをこそ目指すべきなのです。
理想論かもしれません。
軍隊なしに国民の生活が成立しない国にとっては、机上の空論でしかないでしょう。現実を見ろ、という声が聞こえてきそうです。
現実を見据えることはとても大切です。でも、現実だけを見ていてはいけません。どれだけ現実とかけ離れていても、それでも高邁な理想を掲げ続けるべきなのです。
そしてそれは本来、政治の役目であるはずです。