大地揺るがす者達よ、汝等に告ぐ
火の粉を飛ばし黒煙を舐め
朧に映ゆる炎の中に
飛び急ぐさえあはれな雁の
黒き屍は見ゆるのか
嗚呼弟よ君を泣く
相対主義の嵐の中を
泳ぎ切れずに培った
無駄な智識の該博な
君の可愛い口調にさえも
諦めなぞを見出して
黒い歯黒い瞳黒い髭
黒髪クローン黒人奴隷
汝滅べよ我が喜びを
かき立てかき立て
滅べや滅べ
われときて滅べや親のない雀
自註)上は、20年ほど前に作った詩です。フランスの夭折の作家Raymond Radiguetレイモン・ラディゲに憧れて小説家を目指していた高校生の頃に書いたものだと思われます。内容に関しての解説をする気はないのですが、「黒人奴隷」なる語は、「黒人」と称されるアフリカ系の人々が奴隷として扱われていた歴史的事実に言及しただけで、そこに差別的な意図はありません。
自註2)今後、今まで書き溜めていたものの、発表の機会のなかった詩や文章を少しずつ投稿いたします。