totteruです。
今日は、「異議なし」という表現について考えてみたいと思います。
この表現は、父親が学生運動をしていた私にとって、
学生運動自体をよく知らないながらも、
やはり学生運動を想起させるものなのです。
「我々は、断固として、〇〇〇するー!」
「異議なーし!」
「異議なーし!」
…のように使われていましたね。
今でも、団塊の世代で、この表現を使う人は少なくない気がします。
でも、この表現は、変な言い方かもしれませんが、
「素直でない」表現のように思えてなりません。
では、なぜ「素直でない」表現だと思うかをご説明致します。
「賛成!」という表現ではなぜいけないのでしょうか。
これが最大の理由です。
・「賛成」は、(主に演説の内容を)積極的に評価し、肯定する表現でしょう。
・しかし、「異議なし」は、異議こそないものの、
強く賛同する訳ではなく、止むを得ず従う、
というようにも聞こえます。
ここまで読んで頂ければお分かりでしょうが、私は論理的思考に弱いです。
「異議なし」ならば、「否定の否定」で全肯定ではないか、
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
さて、全肯定か否かは一旦おいて、次の言葉を考えてみましょう。
totteruの父親が、学生運動とは無縁のあることについて言った発言からです。
「悪くはないけど、良くもない」
この発言は、私には、上記で「素直でない」と評した「異議なし」と言う表現に
極めて近いものに聞こえるのです。
というのは、この父親の発言をもっと具体的に言い換えると、
「反対意見こそ特にないけれど、さして良いとも思わない」になると思うからです。
この発言がもし、
「良くはないけど、悪くもない」
であったなら、評価する対象を、少なくとも肯定的に受容している感じはしますが、
「悪くはないけど、良くもない」では、
「今は反対しないが、いずれ折を見て潰し、俺の意見を通してくれる」のようにもとれませんか。
考え過ぎでしょうか。
今回は、最後で少し論理が飛躍しました。
私の論理的思考力の弱さも露呈しましたし、話も大幅にまとまりを欠きました。
これ以上書くと、更に混乱しそうなので、
今日はここまで。
totteruでした。